ep66hyr: 豪華クリエイター陣が多数登場した，「FINAL FANTASY VII

　4月10日（金），スクウェア?エニックスは銀座のソニービル8階にて，Blu-ray Disc版映像作品「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE」（以下，FFVII ACC）の試写会を開催した。

　本作は2005年にDVD/UMD版として発売された映像作品，「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」を高画質化し，さらに新規シーンの追加や改変/修正も行われた，まさに“完全版”の名に相応しい作品。
エルソード rmt
　発売日は4月16日となっており，初回通常版と，特別仕様PLAYSTATION 3“Cloud Black”同梱版には，PS3用タイトル「ファイナルファンタジーXIII」の体験版が付属。FFファン垂涎の商品となっている（関連記事は「こちら」）。
ドラゴンネスト rmt

　今回の試写会では本作のプロデューサーである橋本真司氏，北瀬佳範氏，ディレクターの野末武志氏，シナリオライターの野島一成氏，そして，「FFVII」シリーズすべてにおいて監督を務める野村哲也氏が登場し，舞台挨拶を実施。また，ゲームアーカイブスでの「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」の配信（関連記事は「こちら」）も発表された。
matubusi
　本稿では，舞台挨拶の模様を中心にレポートしていこう。

左からディレクターの野末武志氏，シナリオライターの野島一成氏，総監督の野村哲也氏，プロデューサーの橋本真司氏，北瀬佳範氏

豪華クリエーター陣による舞台挨拶

予想し得なかった驚きの発表もあった

　本編の上映終了後，本作を手がけたクリエーター陣が続々と登場。

　まず橋本氏が，FFVII ACCの初公開について「前作から4年経ちましたが，まだ色あせない作品だということは本日見て頂いたとおりです。それがBlu-rayで高画質?高音質化して，まさに時代の先を見据えた作品だったんだなとあらためて体感しました」と感想を語り，続いて海外展開の予定についても「至急話を詰めているところです」と明らかにした。

　続いて野末氏が「CGというと，“コンピュータ”ですべて仕上げる印象があるかもしれませんが，結局はスタッフがひとコマひとコマを，丁寧に確認し，作っています。その努力が絵に表れていると思います」とコメント。また野島氏は，シナリオで重視した部分について「元々が完成された作品なので，今回はよりストーリーが映えるよう，物事やキャラクターの背景を中心に書き込んでみました」と語った。

会場内には「FFVII」関連のさまざまな展示物があった。中でも“ミッドガル”の模型は直径2メートルもあり，圧巻の一言

　「FFVII」の進化について，北瀬氏は「4年前から「FFVII」のコンピレーション作品が色々出ていますが，それが本作に結実すると思うと非常に感慨深い物があります」とコメント。続いて野村氏が「Blu-rayで発売することが決まったとき，高画質化するだけでいいのか？　と悩んだ結果，さらに物語に深みを持たせようと改良を決めました」と語り，さらに野末氏もシーンの追加/修正について「前作で時間がなくて諦めたところや，ユーザーの意見を取り入れたものなど，1000カット修正しました」とアピールした。

　また，特典映像として野島氏が執筆した小説「On the Way to a Smile」がアニメ化されて収録されるということで，野島氏は「アニメ化は予想していなかったので，単純に嬉しいですし，皆さんにも楽しんで頂ければと思います」とコメント。なお，アニメは“デンゼル”を主役にしたエピソードとのことだ。